売れない人ほど、やりがちな過大評価

2022年11月5日 2022年11月4日 Tomono

霊視経営コンサルタントの友野高広です。
いつもご覧くださいまして、本当にありがとうございます。

今回のテーマは「売れない人ほど、やりがちな過大評価」です。

あなたは仕事ができる起業家でしょうか？
それともできない起業家でしょうか？

「私は仕事ができる自信があります！」
「僕はできる方だと思いますが、そこまで自信を持ってできるとは言えません」
「俺はそれほどできるわけではないかな・・・」

このように、起業家によって、その答えは様々です。

では、もう一点、ご質問です。

あなたの仕事ができる証拠を示してください。

この質問をすると大きく2つに分かれることになります。

「他の整体院では治らなかったのが、私のところで、ようやく治ったとよく言われます」
「お客様200人にアンケートを取ったところ、99％が高評価で、その理由も大きく分けると3つでした」

前者の回答は抽象的です。
そして後者の回答は具体的です。

そして、前者の回答をしている起業家の大半が、自分は仕事ができると思っています。

しかし、果たして、本当にそうなのでしょうか？

実は、ある心理学の実験では、次のような結果が出ています。

「仕事ができない人ほど、楽観的で自分を過大評価する傾向がある」
「仕事ができる人ほど、不安が強く、自分の能力を実際よりも過小評価する傾向がある」

この実験を行ったのは、心理学者のダニングとクルーガーの2人によるものです。

先ほどの質問に対する回答で、前者は「私のところで治った」という発言が出てきました。

これは「自分は他者よりも優れている」という楽観的な考え方です。

つまり、自分を過大評価しているという、あらわれになります。

そして、前者の起業家に

「では、毎日、予約が取れないほど、繁盛されているのですね」
と聞いてみると

「いや実は、ほとんど予約がなく、困っているんです・・・」
という回答が返ってくることが多いのです。

では、なぜ、「私のところで治った」という自信に満ちた言葉が出てくるのかというと、そこには「こんなスゴイ自分のところにお客様が来ないのはオカシイ」という考え方があるからです。

これは「王様思考」です。

「俺の言うことを聞け」
「俺が言っていることがすべて正しいのだ」
「だから俺のところに来い」

このような考え方の人に、果たして、お客様は来るでしょうか？
あなたは行きたいと思いますか？

答えは「NO」であるはずです。

つまり、仕事ができない起業家ほど、自分の能力を必要以上に見積もってしまう傾向が強く、「王様思考」になりがちであるということです。

では、なぜ、そうなってしまうのでしょうか？

それは、客観視をするのが苦手だからです。
考えるのが「面倒くさい」のです。

そして、自分さえよければそれでいいという考え方が根底にあります。

つまり、どうしたら、もっとお客様に喜んでもらえるか？お役に立てるか？という考えがないのです。

それでは、お客様に選ばれるわけがありません。

反対に仕事ができる起業家は、常に不安があります。

不安というとネガティブに聞こえるかもしれませんが、そうではありません。

常にリスクを考え、現状を把握し、客観的に自分を厳しく見ようする傾向が強くあるのです。

だからこそ、現状に満足せず、もっとお客様に喜んでもらえるか？お役に立てるか？と、常によいと思ったものを試し、行動をされています。

そして、それがさらなる成長の原動力となり、お客様の共感を生み出しているのです。

これこそが、真の仕事ができる起業家です。

いかがでしょうか？

最後にあなたに質問です。

あなたは仕事ができる起業家でしょうか？
それともできない起業家でしょうか？

それでは本日のお話は以上です。
ありがとうございました。