最良のシナリオと最悪のシナリオを用意する

2023年10月5日 2023年10月4日 Tomono

霊視経営コンサルタントの友野高広です。
いつもご覧くださいまして、本当にありがとうございます。

今回のテーマは「最良のシナリオと最悪のシナリオを用意する」です。

「一方は『これで十分だ』と考えるが、もう一方は『まだ足りないかもしれない』と考える。そうしたいわば紙一枚の差が、大きな成果の違いを生む」
松下幸之助

あなたは「思考は現実化する」という言葉を耳にしたがあるでしょうか？

自分が考えていることは、言葉となって出てきますし、それは行動にも繋がります。

ですので、確かに「思考は現実化する」が事実である事は理解できるものです。

そして、この「思考」ですが、すべてを前向きに考え、ポジティブにとらえるというのは、なかなか至難の業です。

いくらポジティブ思考が強い人であっても、常にポジティブ思考を維持するのは難しいことです。

状況によっては、ネガティブな思考になることは、少なからず誰にでもあるものだからです。

では、このネガティブ思考というものは、悪いものなのでしょうか？

その答えは「NO」です。

むしろ、仕事運を上げるには、必要なものだったりするのです。

その理由は、これです。

「リスク管理」です。

物事を決める場合、時として人は、感情的になってしまう場面があります。

例えば、良い話しがあった際、感情が高揚し、正確な判断ができなくなってしまうことはあるものです。

詐欺師に「騙される」のは、このような感情の時に起こりやすいのです。

では、このような感情が出てきた時、どうしたらよいのでしょうか？

それは、一旦、感情の高まりを抑えて冷静になり、「もしこれが良い話しではなくて、違う話しだったとしたらどうなのか？」という客観的な思考をすることが重要になります。

実は、これこそが、ネガティブ思考は「仕事運をよくする」という理由になります。

つまり「リスク管理」ということです。

物事を進める際には「最良なシナリオ」と同時に「最悪なシナリオ」の両方を考えておく必要があるということです。

良い話が出てきた場合は特にです。

必ず「良い部分」と「悪い部分」というのを冷静に考えてみることです。

これは陰陽の考え方に当てはまります。

陰陽の考え方に「陽中の陰」というものがあります。

陽の中にも必ず陰があるという考えです。

人は、ひとたび感情的になってしまうと、物事が冷静に見ることができなくなってしまいます。

大企業からオファーがきて「やった！スゴイ！この契約が取れたら凄いことになるぞ！！」となっているようであれば、それは感情的になっているということです。

このような時は、一旦、その感情を手放し、本当にそれは「良い案件」なのかどうか？
「良い話し」なのかどうか？を冷静に考える必要があるのです。

「確かに良い案件のようだけど、条件的には大丈夫なのかな？本当に良い案件なのかな？」という思考は、運をよくするために必要な考え方です。

支払条件や取引条件、契約書内容など、本当に大丈夫なのかどうか？冷静になって思考することが求められます。

昨今、契約に関連したトラブルが多くのメディアで騒がせています。

このようなものは「リスク管理」の思考が働いていなかった典型といえます。

仕事運をよくするためには、何が何でもポジティブになる必要は全くありません。

むしろ、ネガティブな思考は重要なものであり、そのバランスが必要であるということです。

良い案件が出てきたとき、一歩引いて、メリットとデメリットを箇条書きで書き出してみることがオススメです。

その上で「最良のシナリオ」と「最悪なシナリオ」を描いてみることです。

そして、その上で最終的に決定することが大事です。

このような思考こそが、仕事運をよくするのです。

それでは本日のお話は以上です。
ありがとうございました。

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