「本当の親切とは何か?」
霊視×経営コンサルティングの桜賀和愛美です。
いつもご覧くださいまして、本当にありがとうございます。
今回のテーマは
「本当の親切とは何か?」
私はよく親に正論を言われて矯正されて育ちました。
私はこれを反面教師にしています。
今から思うと、「きっとまっとうに育って欲しいから、思った事を言ってしまったんだろうな」と思います。
正論と言いますと良さそうに聞こえますが、
そうではなかったりもします。
正論は、逃げ場ありません。
最悪、人をとことん追い詰めて、もう謝れないところまでその人を追いやる事になるかもしれません。
噓も方便。
黙するというのも必要です。
結果、相手が良くなるのであれば、◎なのです。
この話しをしていて、私は以前読んだ応急処置の仕方の本の内容を思い出しました。
例えば、道端で自転車に乗ってた人が転倒し、怪我をして倒れたとします。
こんな時は冷静になって救急車を呼んだり、オペレーターの人の指示の元、あるいは、
近くに居合わせた医療関係者の指示の元応急処置をしますが、その他に、
「周りにやじうまがいる時はその人達を解散させる」
というのも入ります。
と、いうのも、混乱して、どうなっているか分からない、
痛い思いをしている方の周りに人が沢山いると精神が不安定になります。
それを避けるのが1つ。
それから、彼らがどんな状態か赤裸々に口にするのを聞かせないというのがあります。
どうなっているのか聞いた時、余計に具合が悪くなるのです。
なので、その人の近くにいる人は「すぐ救急車が来ますからね」と安心させる言葉を言うと良い。
どんな状態であろうとも。応急手当の本にそう書かれていました。
私はこれを祖父と同棲し、介護をしている時に行ってみました。
とはいえ、道端ではないのでやじうまもいませんし、救急車を呼ぶレベルではない状態の時ですが、
祖父は1人転倒し、額を切ってしまった時がありました。
今から思うとあの音は体のどこかに打撲もあったかもしれません。
そこはチェックができず反省点です。
祖父は額から血を流していたので、私は応急処置をしようとしたのですが、
その時、祖父は自分の手を見てぎょっとし、叫びました。
「ち、血だ!?」
打った額に手を当てたために、血がついたのでしょう。
私も内心焦りましたが、その手の血をすぐ拭いて
「血は出てるけど、額の傷はちょっとだよ。良かったね」
と冷静に言いました。
祖父は急に落ち着いて、
「決めた。次は転ばないようにしよう」
と、お茶目に言えるようになりました。
真実を言えば、ちょっと深かったのですが、
縫うほどではなかったので、家の治療だけで完結させました。
私はその祖父の言葉に「そうなんだね。転ぶと痛いもんね」と笑って答えると、
うんうん。と祖父は頷きました。
次、転ばないわけがありません。
家には老人には危険な個所が沢山あり、
老いるごとに何もない所でも転ぶようになります。
私も楽観的に「転ばないと決めたんだ」と、思ったわけではありません。
また転ぶだろうと覚悟を決めていました。
老人の転倒は、限りなく死に近いです。
けれど、どうにもならない事に目くじらをたてても仕方ありません。
「今おじいちゃんがそう決めたんだなぁ」
と、その意思を受け入れる。
それが、祖父が私にして欲しい事なのだと感じたのです。
祖父も男。
孫に本当はカッコ悪い所を見せたくないはずですから。
私はその男氣を感じました。
ここで、
「横着してドアを開けてから手すりに行くまでに慌てるからこうなるんでしょ!」
とか、
「夜中にお酒を飲んでるから足元がおぼつかなくなって、迷惑かけるんだよ!」
とか言った日には…
正論と言いますか、確かにそうとも言えるのですが、
果たしてその言葉は一体誰のためのものなのでしょうか?
もちろん私はこんな事をカケラも思ってもいませんでした。
が、人によってあるかもしれません。
しかし、逆の立場。祖父の想いとしてはもしかしたら、
「トイレに早く行かないと、孫に面倒みさせるわけにはいかん」
と思って急いでしまったのかもしれません。夜中のお酒は本当にあったのですが、
自分の命ともいえる事業を手放し、
体力が無くて夜も眠れず、
祖母もこの世から去り、
衰えを日々日々感じている現状を…、
お酒で払しょくしたいと思うのは人としてある感情です。
果たして、正論で片づけられるのでしょうか?
正義とは、何なのでしょうか?
思いやるとは、何なのでしょうか?
その、想像力はとても大切です。
人は人を意のままに動かす事はできないもの。
完璧な励ましや、意をくみ取る事はできませんが、
衝動的になる前に一度立ち止まって、相手の事を考える事はできます。
それが重要です。
間違っていたら「ごめんね」と言えば良いのです。
自分の頭の中のストーリーがあるように、
相手の頭の中にもストーリーがあります。
そしてそれは絶対に符合しません。
相手の立場に立って、「本当の親切」とは何か?
それを考えると、お客様は勿論、大切な人もより、大切にする事ができます。
自我を捨て、想像してみてください。
それでは本日のお話は以上です。
ありがとうございました。
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