弓道の師匠の教えー道の本質ー
こんにちは！
霊視経営コンサルタントの桜賀和です。
今日も師匠を観察していますが、
先日会議をしてから居てもたってもいられず事務所に
既に集合して仕事をしています。
そんなこともあろうかとカップスープを買っておいたので、
小腹が空いたときにお湯を入れて食べようとしました。
お湯を入れて少し仕事をしてから私はまだだろうと
食べていなかったのですが、後ろから
「カッた・・・！！？」
と、聞こえてきました。
何故3分や5分が待てないのか・・・？
振り返ってみると固すぎたのか画面を一心不乱に見ています。
・・・多分、パソコン画面しか見えていないのだと思います。
私はその昔、弓道をやってました。
高校でやっていたのですが、下積み（？）を一生懸命した結果、
先輩方と特別顧問の先生で投票をし、満場一致で
私が部長になったという事がありました。
私が何故部長に選ばれたのか？
それは、毎日来ていたからです。
雨の日も、風の日も、雪の日も・・・
必ず来ていたからです。
それは何故か？
好きな人がいた？
・・・違います。
尊敬する師匠がいたからです。
「道」を体現してくださる方がいらっしゃったからです。
それが、門外顧問のおじいちゃん先生でした。
元々とある地域の旧同連盟の会長さんをしていたので、
「会長さん」と呼んでいました。
今から思うと、高校生たちが「会長さん」と呼ぶのは
可愛いですね。
私が何故、尊敬していたのかというと、
彼は日本の心である「道」について教えてくれたから。
彼はその「道」を常に体現してくれていたから。
なのです。
温和な会長さんですが、射場に立つと
ピンッ・・・・
と、空気が張る。
私たちは学校から借りる木の弓で、
会長さんは自前の竹弓。
それがしなる音と弦が射った後に“返る”という運動を
するのですが、その時の音が竹独特で
とても小気味よく、カッコいい。
弓道をしていると、あれは腕ではなく背で引くので、
御年７０オーバーの方でも、腕も背中も筋肉が凄い。
それで雪の日なんかに白い息を吐きながらも
微動だにせず弓を引く姿は、美しさしかありません。
そしてとにかく、胴着を着た時の袴の姿がカッコいい。
日本人に着物や袴というのは、やはり合っています。
その師匠は毎日弓道にまつわる様々な話しをして
くださるのですが、その中の1つ
「型が正しければ、射自ずと当たる」
これは、良く言われました。
日本で唯一持ち歩いていい武器、弓道。
弓道は敵のいない武道。
戦う相手は、常に自分。
運動する禅のようなものです。
当てようと思ったらそれはもう弓道ではない。
的ではなく、自分の型と息合いを気にする。
息合いとは呼吸の事です。
呼吸は「道」がつくものにとって、とても重要な
ものの1つ。
弓道はこの息合いで射が失敗することがあり、
「息合い」
と、注意されることもしばしばです。
教えられたとおりの、美しい型の一つ一つを
心を静め、自分と向き合い、
その一射を丁寧に放つ。
放つ時も、放とうとは思わないこと。
無心。
まるで、漫画の主人公の修行のようですよね。
しかし、それが「道」なのです。
自分の体と心に真撃に向き合う。
これって、何かに似ている・・・。
本来のスピリチュアルの世界です。
一見地味でも深すぎる程深い世界。
道のつくものは、スピリチュアルの世界と密接です。
「型」が何なのか？と言いますと、世界の理。
世界の理とは、各々が使命に即して“動く”こと。
動くと巡る“流れ”その一連。
社会的に言うと私たちも掲げているのですが、
3方よしにプラス宇宙よしが入る４方よし。
売り手よし、買い手よし、世間に良し、宇宙よし。
それに即し動くと流れが来る。
一概にこれだけとは言えず、色々な理がありますが、
理に即し、動くと流れが来ます。
射が当たることは、意識せず
型が正しいか？を意識する。
最近の弓道は当てる事だけを考えた「当て弓」というもの
が…特に学校では目立つように思います。
本当に大切なものを教えて頂けたことを
私は幸せに思います。
ビジネスにも通ずる「弓道」。
私は未だに、弓道の師匠の教えを思い出します。
桜賀和
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