過去に受けた傷により前に進めない時は

2023年9月26日 2023年9月26日 Tomono

過去に受けた仕打ち、その記憶と今も戦っていて前に進めない。

私達はそのような方々と鑑定でお会いする事は少なくありません。

その解決方法というのは、厳密には人それぞれになってしまうのですが、解決にあたりネックになっているなと思うのは、「心理学」もしくは、「説明の足りないスピリチュアル」「間違ったスピリチュアル」、そうなった事のない人からの「根性論」です。（この際根性論は論外なので、置いておきたいと思います。）

許さなければならない
ポジティブにならなければならない
過去の記憶を一つずつ思い出して成仏させなければならない
前世の行いが悪い
インナーチャイルドが…
先祖が
墓が

…

本当にそうなのでしょうか？

許してポジティブになっていけば、インナーチャイルドなるものを癒せば、一つずつ思い出して処理をしていけば、何もかもが解決し、夢のように軽くなり、人生が上手くいくのでしょうか？

私達は霊視鑑定において、そのような事は申し上げたことは今の所ありません。

大概は許す許さない以前に、何故その出来事が起きたのか？を守護霊は考えさせようとしたりします。

過去に受けたものが壮絶で、悪い面からしか見えなくなり、ある種固執するので、他の面からは見れなくなって身動きが取れなくなっている事が多いです。

何故その出来事が起きたのか？そのケースは様々です。

人の痛みを知るため
人に愛されるため
その仕事をするようにリードされたため
その仕組みを理解して人に教えるため
誰かと巡り合うため

一見ピンチでも、その裏には同じぐらいの大きさのチャンスがあるようになっています。

意味のない事は起きませんが、変に後ろ向きになっていると得られるものも得られない状態にもなってしまいます。

勿論、もう渦中で、精神的にも病院に通い、薬もやめるわけにもいかずなどという、お体と精神が今にも崩れそうなときに、こんな事は考える事はありません。

体が動かないという事は「今は何も考えず休め」という事なのですから。

感情レベルで申し上げますと、恐らくそのような過去を振り返る時、多くの日本人は自分を攻撃しています。

自分は汚い人間だ。
自分はあの時全力を出さなかった怠け者だ。
自分は性根の良いいい子ではない悪い人間だ。
自分は恥ずかしく何をしてもダメな人間だ。

頭の中の呪いが延々渦巻いているのです。

自分の考えだした結論でもない、無駄なテロップがずっと流れている。

呪いにどんどんかかっていき、そして、自分をどんどん嫌いになっていくのです。

過去を思い出して、あるいはフラッシュバックして本当の所はそこが引っかかっている方が多いです。

まるで、まやかしの世界にいるようなものです。

自分ではない考えが、あたかも自分の考えのように自分を延々呪ってきて、完璧な人間なんてこの世にはいないのに、完璧になれ！と言ってくる世界。

人は何かになろうと思ってなるものでもないですし、なれるわけがありません。

あなたの中の宝物を、あなたの呪いであなたの脳にフィルターがかけられ、ゴミくずに見えるようになってしまっているのです。

その宝物をちょっとずつ認識していけば、あなたはあなたというブランドになっています。

暗い人生だったと思っていても、そんな人生の中に一粒も光が無かったなんて方はおられないはずなのです。

そして、大方の人間がそういった人生を選んで来ています。

成長したいという一心で天界から来ているので、沢山宿題のドリルを抱えて来ているんですね。

そして最終的にはヒーローズジャーニーをするぞ。と。

しかし、最初はどうしても思い出してしまうものです。

私も寝る時は、未だに好きな動画を流しつつ寝ています。

夜寝る前にフラッシュバックが起きて、どうにもならなくなって眠れなくなってしまうからです。

しかし、考えないようにするには、自分の性質上これが一番効果的だったのでこの方法を取っています。

もう流さなくても寝れるのかもしれませんが、お守り的にもう少し流していたいと思っています。

なので、対応策としては、何か集中できるものをやられた方が良いです。

好きな事にフォーカスする癖を付けた方が良いです。

何故なら、脳は単純で、一度に一つの事しか考えられないからです。

あなたは脳に騙されている。

しかし脳は騙されやすいので、あなたは騙し返す事ができます。

わざわざ辛く苦しいものをほじくり返しては、「辛い辛い」「私の人生暗かった」と、とある方の歌ではありませんが、その事に注視する事によって、さらに呪いは深まっていきます。