【ブログ】生きた屍になった前世からの教え

2023年11月13日 2023年11月13日 Tomono

お客様の前世を見ていると、本当に悲惨な光景が出てくることもあります。

虐められた末に亡くなってしまった前世もありましたし、信じていた身近な人に酷い裏切りに遭い、さらにそれ以上の追い打ちをかける仕打ちを受けた方もおられました。

大切な人を失って、自暴自棄になっている姿もあります。

私にも前世で覚えがあります。

今書き起こしている小説は、私の前世の記憶も織り交ぜたものになっているのですが、本当に小姓のような事をしていた時代もありました。

本当はいずれ、そのついている主と言いますか、師匠のような人と肩を並べて戦おうと思っていたのですが、主であるその人は、毛頭そう考えてなかったようです。

一生懸命彼に尽くして、仕事をして、いずれ…と思って、今か、今日かと出陣を待っている間に時は過ぎ、とうとうその主の正念場と思われる出来事が起こります。

主は死をも覚悟している様子で、私は、「今ついていかなければ、彼と戦場で肩を並べる事は無い」と直感的に思い、彼にどうしても着いていく…と、もうこれ以上ないほどに置いていこうとする主を捕まえて、抵抗したんですね。

醜く見えてもいい。どう思われても、どんな形でもいいから着いて行くと、着いていけないなら死ぬ！まで行って引き留めたのですが、彼の返事は、「彼の刀を寄こす」でした。

「実家に届けてくれ」

凄く、凄く、恨んだ記憶があります。

帰り道など、全然覚えていません。

彼の分身、命とも言えるその刀を託された。

そして、彼の生みの親である実家にその命を届けよと言うのですから、断れない。

刀を抱きかかえながら帰った事だけは覚えています。

ずるい。

その気持ちだけが、ずっと、ずっと残っていました。

そして、余生を、生きる屍として生きた記憶があります。

そしてもう一つ、前世において、私は大切な人を一気に亡くす。と言う経験をしている時代がありました。

しかも、その大切な人が私を捨てるかのようにして、自分も大切と思っている人を優先して助けに行ったんですね。

それがショックで。

今から思えば、そりゃそうだと思うんですけど、その頃は箱入り娘で、貴族様だったんで、己惚れていたんですね。

生きて帰ってくる事を信じて待っていました。

本当は、その望みが無い事も分かっていたのですが、死を受け入れたくないからそう思っていたのです。

しかし、案の定、その人も死にました。

そして、私はその後、やる事が別にあり、率先して指揮を執って人々を導かなければならなかったのに、涙に明け暮れ、過去と自分を想い、悲しんだ挙句、なんと、生きて成す道に導かなければならなかった人々を、心中の道へと誘ってしまいました。

復讐という名目の、勝てぬ戦をしかけたんですね。

しかも悪い事に、私はこの戦いは負けると分かっていました。

酷い話しです。

そして私は、「死んで同じところに行ける」と喜んで死んでいきました。

救いようが無いです。

後日、というか、転生後、神様におそろしく怒られました。

多分天界でもお叱りを受けています。

何故、この二つの前世の話しをしたかと言いますと、上記二つには共通点があります。

私の課題の一つ。

そして、もしかしたら、あなたの課題の一つ。

「それでも生きる」

です。

私はこの2つの前世、依存をしていました。

私は、私の足で立たなければならないのです。

誰もが、依存せずに自立して、1人で立たなければならない。

それは、人それぞれ使命が違うからです。

私は、前世の生きる屍になった時、人を道ずれに勝手に心中した時、他の人の事を考えていませんでした。

自分の命を軽視していました。

だから、残される人や、自分に関わる人達を蔑ろにしていました。

私は自分が死んだ後の事も視ていますが、私のせいで悲しむ人、憤る人、中には道を踏み外す人がいました。

中には、生前、私の事などどうでもいいと思っているのだろうと思っていた人までが、そのような状況になっており、「生きている間に気づけば良かった」と後悔する事もありました。

あなたは、誰かに依存しているでしょうか？

親しい人の別れは、悲しいものです。
その気持ち、痛いほど分かります。

しかし、生きている人間の時間は止まりません。

別れた人は全ての工程や宿題を終えて、天に還るかもしれませんが、迎えが来ていない限り、私達にはまだ、やる事があります。

「それでも生きる」

なのです。

「私の生き様を見ていてください」

と、言って、精一杯生きる。

それが課題だった人は、そうなった時。
新しい世界が生まれます。
沢山の事に気が付き、流れがやってきます。

そうならなかったとしても、何かに依存しない気持ちで今から生きようと思った時、未来が変わります。

見える世界も変わります。

あなたの生き様を、あなたは誰に見せたいでしょうか？
そのように生きるあなたは、美しいです。
その美しさに惹かれ、新たな展開が起こります。

「それでも生きる」を、心がけてみてください。