本氣と書いて「たのしい」と読む?

さて、前回は

「みざる、きかざる、いわざる」のうち

最も大事なのは「いわざる」
なんだというお話をしました。

ここでいう「いわざる」とは

悪口、グチ
を言わない。

ということです。

他人に対してダメ出しをしていたり
していませんか?

他人のアラ探しをしていませんか?

自分に対して
ダメ出しをしていませんか?

自分に対しても、他の人に対しても
悪いところばかりにフォーカスを
していませんか?

あなたは、こんなことをしては
いないでしょうか?

実は、コレ、以前の私自身が
やっていたことでもあります。

そんな、言ってみれば
負の時代が私にもありました。

その当時、私は
駆け出しの法人向け営業マンでした。

決して成績がいいわけでもなく
どちらかといえばマイナス思考が
強いタイプでした。

契約がうまくとれない
客先でうまくしゃべれない
そんな不安を抱えていたんです。

うまくいかない理由を
環境や会社、人の所為にしたり
つまりは、他人や会社の悪口、

グチを言っていたんです。

同僚が新規案件を受注してきたら
口では祝福しつつ、心の中では素直に喜べず
逆に失注したら安堵するような
そんなダメダメな人間でした。

ようするにそうすることによって
不安の氣持ちをごまかしていたんです。
自分を守るために・・・。

うまくいかないのは
自分だけではない。
周りの人も一緒だ。
だから仕方ないんだ。

と、そんな思考だったんです。
そりゃぁ、うまくいくわけないですよね。

転機になったのは
とあるお客様との出会いです。

新規の大型案件が浮上してきたんです。

そして、私はその案件の担当に抜擢されました。
人生初の大型案件担当です。

数社によるコンペ案件でしたが
その案件は、なにがなんでも獲得したい
という思いが出てきました。

生まれて初めて
ガムシャラにやっていたと思います。

お客様のところに通い
本当に悩まれている点や課題を
熱心に聞いてくるような毎日。

それまでのような
周りのことを氣にすることは

自然となくなりました。

そして、不思議なことに
グチも言わなくなっていたんです。

本氣でこの案件を獲得したい

想いはそれだけでした。

そのうち、お客様が

「友野くんには話しておくね」
「実は今回の案件で一番欲しいのは」

というような話をしていただけるように
なったのです。

信頼を勝ち得た瞬間でした。

もちろん、その後も
本氣でお客様のためになるよう
真剣に提案をしました。

結果、見事に案件を獲得
本契約に至りました。

この経験を通じて
私は氣づいたのです。

いままで仕事に対して
本氣でなかったということに。

本氣で向き合っていなかったのです。
自分にも、お客様にも。

人間、本氣になったとき
やはり強いです!

そして、本氣になったとき
悪口も言わなくなれば
グチも言わなくなります。

つまり、
悪口を言っている
グチを言っている

というのは

本氣で生きていない
証なんです。

本氣になったとき
人は前だけしかみなくなります。

この内容を読むと
「体育会系」に思われるかもしれません。

しかしながら
何事も本氣でやっているときって
楽しく感じませんか?

「本氣」と書いて「マジ」
と読みますが

私は

「本氣」と書いて「たのしい」

と、読むのではないか
と思っています。

それでは
次回は、この

「本氣」と書いて「たのしい」

についてお話をしてみたい
と思います。

ではでは。