社長は綺麗事では飯は食えない

2022年7月1日 2022年6月30日 Tomono

霊視経営コンサルタントの友野高広です。
いつもご覧くださいまして、本当にありがとうございます。

今回は「社長は綺麗事では飯は食えない」というお話です。

あなたの事業は順調でしょうか？
順調に売上・利益が出ているでしょうか？

なぜ、こんなことをいきなり聞いているのかと言いますと、このような質問に対して、曖昧な返事をする人が多いからです。

そして、そのような人に限って、売上が低迷していたりするものです。

「実は、起業当初から全然注文が入らなくて」
「どうして何でしょうか？」
「努力はしているつもりなのですが・・・」

では、なぜ、注文が入らないのか？

それは、先ほどの質問に対する曖昧な返事の中にヒントが隠されています。

どういうことなのかいいますと、先ほどの質問は単純に「YES」か「NO」で答えられるものだからです。

しかし、それにもかかわらず、曖昧な返事しか返ってこないというのは、売上や利益を上げることに対して、罪悪感や抵抗感を抱えている可能性があるからといえます。

それが何かというと「綺麗事」です。

その社長が取り扱っているのはダイエット食品です。

単純に考えて、ダイエット食品を買いたい人は、「痩せたい人」です。

そして、女性であれば「綺麗になりたい人」です。

もっと言ってしまえば、痩せて綺麗になってモテたい人です。

もちろん、ダイエットのニーズはもっと細かく、セグメントできるとは思いますが、それでも、その理由を総括すれば「痩せたいから」になります。

だからこそ、「痩せる」ということを一番に訴えないとお客様は買ってくれません。

しかし、その社長は、自分自身のダイエットの失敗経験から、商品を売るにあたっては痩せることよりも、その人に逢った最適な体重になることを重視し、痩せることを殆ど訴求していなかったのです。

「痩せる」ということを謳いたくないそうなのです。

確かに無理なダイエットはリバウンドが怖いですし、下手をすれば健康を害します。

しかし、ダイエットしたい人の目的は「痩せる」ことです。

最適な体重になるというのは理にかなっているとは思うのですが、その訴求だけでは、ダイエットをしたい人が求めている「とにかく痩せたい」に応えることにはなりません。

つまり、お客様が一番に求めている強い欲求に対して、きちんと訴求していかないと商品は売れないということなのです。

その上で「最適な体重になる」ことが健康には大事である、という解説をされるのが最適解なのです。

いわば、売り主側の想いや綺麗事は、一番のベネフィットとして訴求してはならないということです。

お客様はそんな綺麗事の訴求ではなく、「つまり、痩せるの？痩せないの？どっち？」に答えてもらいたいということなのです。

先ずは綺麗事ではなく、お客様が求めているものにストレートに応えていくことが大事です。

社長は綺麗事では飯は食っていけないということです。

それでは本日のお話は以上です。
ありがとうございました。