「大切な人を亡くしたあなたに知っておいて頂きたい事」

霊視×経営コンサルティングの桜賀和愛美です。

いつもご覧くださいまして、本当にありがとうございます。

 

今回のテーマは

「大切な人を亡くしたあなたに知っておいて頂きたい事」です。

 

大切な人が亡くなると、身が裂かれるほど辛いものです。

私は未だ幸いにして祖父母しか亡くしておりませんが、前世記憶では伴侶や仲間、一族、恩人、恩師など様々な人の死を見てきて、様々な立場の方の氣持ちが凄く…分かります。亡くなった後その事を受け入れたくなくて、畳んだ洋服の匂いを毎日嗅いだりしてずっと泣いてたりしました。

 

しかし無情にも、毎日日は落ちては昇る。毎日が新しくなり、「今日はどう生きる?」と聞いてきます。

「時間が解決する」と言いますが、時と場合によっては…解決せず、転生しても持ち越すこともあります。

それほど人を愛せた、というお勉強だったのだと思います。

 

とはいえ、氣持ちは割り切れないですよね。

 

私は今世、祖父で体験させて頂きました。

 

祖父が80過ぎた時、私は1人暮らしの練習がしたくて、祖父と共に住んでいいか聞いたところ「いいよ。いつ来るんだ?」と聞いてきました。
弱る前は厳格で、そんな事言わない人でしたが、変わったのでしょう。

 

2階に住まわせてもらっての1人暮らしの練習は、いつのまにか祖父の半介護となっていました。

半というのは、祖父は自営業を営んでいた人なので、自分の事は自分でやりたい人だったので、ぎりぎりまでお世話らしいお世話は無かったのです。

 

頻繁に転んでは骨折をする祖父。1階で物音がすると心配で見に行ったり、朝起きた時起きてないとベッドを見に行ったり…。
朝起きたら具合が悪くて会社に電話して病院に連れて行ってから行くと連絡を入れて付き添ったり…。

元氣な時は彼の青春時代の話しや戦争の頃の話しをしながら、彼のカレーを食べたり、私の料理を食べたりして、あーだこーだとよく話しました。

 

そんなに思い入れが無いと思っていました。
大切だけれど子供の頃から頻繁に顔を見せたわけでもなく、祖父っ子だったわけでもなく、特別遊んだり教えてもらったという事はありません。
普通の祖父と孫でした。

 

しかし、祖父がいよいよ弱って、私の知る限り初めて弱音を吐いて病院へ緊急搬送した日。

祖父の家は、家の前が駐車場で道の都合上頭から車を入れる構造なのですが、
車で祖父の家に帰ってきてご飯食べないとな…と思いながらエンジンを切ってふと顔を上げたら、家が見えるわけです。

 

目の前は今と台所の窓。辺りは暗くなっていて、電気がこうこうとついているのが見えます。

その瞬間胸の底、腹の底から何かが駆け上がってきて、いつのまにか声をあげて泣いていました。

 

もう祖父はあの病院から家には戻ってこれない。

この電気は祖父がつけたものだ。

これが最後だ。

 

それが自然と湧き上がってきました。そして、生まれて初めて声を上げて泣いた自分に驚きつつ、祖父に対してこんなに自分が想いを持っていたことに驚きました。そして予想通り、祖父はその病院で帰らぬ人となったのです。

 

その後の事は覚えていないのですが、周りから聞くと私がその祖父の死から立ち直るのに2年を費やしたそうです。

それにも驚きました。でも、驚いたのはその後だったのです。

 

祖父の死から数年後。妹が緊急手術をする事になりました。救急車に連絡をして、その足でそのまま手術です。

私も車で追いかけて様々な書類にサインをし、お金をおろしに行ったりとバタバタと手術に向け準備をしていました。

朝の8時に電話を貰って怒涛の時間でした。

 

妹にとっては初めての手術で、恐らく臓器を1つ失う事になる…。割と大変な手術です。
それと、本人の精神的にも大丈夫か?と考えが浮かんでは消えていき、しかし、この手術をしないと今の苦しみからは脱せないので、手術一択です。

途中マッドサイエンティストみたいな雰囲気の(失礼)麻酔医の男性医師に脅されましたが、腹をくくって「やっちゃってください」と言い…(笑)

 

やっと妹が手術室に入るのを見送った瞬間でした。

 

祖父と祖母です。

 

妹のストレッチャーの横に立って、微笑んでいて、祖父なんかは片手を上げて挨拶して手術室に入っていきました。

感想としては

 

「入っちゃったよ…」

 

が先でしたが、生身の人間ではない事を思い出し、そして2人が生前何度も危機的な手術をして乗り越えて来た人だったので

 

「あ、これ大丈夫だ」

 

そう確信し、やっと氣が抜けて手術室前のソファーに腰掛けました。看護師さんがやってきて何かと思ったら「お姉さん疲れたでしょ?まだかかるからお昼食べてきたら?」と言われて思わず「え?!昼!?」と叫んでしまいました。12時もとっくに過ぎた時間だったのですが、全然氣がつかず、看護師さんはこういう手術を見送る方が時間感覚が無い事を熟知しているようで、静かに微笑んでいました。さすがプロです。

 

そしてやはり手術は何事もなく終わり、術後も快調に妹は回復していきました。

 

今も時折、祖父母の香りがしたり、氣配がする事もあります。

しかも、こちらの事とこの世の事を完全に理解している風です。

 

私はその時、前世記憶とこの今世の体験を重ねて氣がつきました。

 

今まで生身の人間を惜しんで悲しんでいたけれど、人は亡くなると今までよりも近くなるのだ、と氣がつきました。
しかも、すべての苦しみから解放されて。

さらに、あの手術室のように守ってくれている…。

 

そう思うと前世、服を抱えて泣いている時も、仕える主が死地へ行く際「お前は故郷に戻って俺の遺品を届けろ」と言われてたどり着いた先で廃人同然になっている時も、自殺行為のような戦場での振る舞いも…。

 

全て近くで見られていたわけです。

けれど私が命を守る事を放棄しているから、助けるにも限界があり、助けられなかったはずです。

 

悲しむ私を見て、心を痛めさせ。護ろうと思っても守れず心を痛めさせ。

私こそ酷い事をしてしまった…と、今から思います。

 

もちろん、後に残される辛さというのは相当なものです。見送られて旅立つ方を羨ましく思ってしまうほど…。

(どちらが先立つかは上で相談してるはずなのでほとんどの方が計画通りなのでしょうが…)

 

けれど、この命は大切な人が亡くなったからこそ…もう自分だけの命ではないのだと思います。

 

大切な人が亡くなったからこそ、全てを理解した上で今までよりも肉体的にも精神的にも、魂的にも…。一番近くにいてくれる存在になります。

 

それだけはどうか、大切な人を亡くしたあなたは・・・

あなただけは、忘れないでいてください。

あなたの最も愛した人を悲しませないように。

 

そしてどうか、すぐにはできなくても、いつか・・・

その人が好きなあなたの笑顔を、その人に沢山見せられる人生にしていってください。

あなたがいつか上に上がって再開した時、最高の笑顔で抱擁しあえるように。

 

本日のお話しは以上です。

ありがとうございました。

 

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