「見えない世界に応援される商売」
霊視×経営コンサルティングの桜賀和愛美です。
いつもご覧くださいまして、本当にありがとうございます。
今回のテーマは
「見えない世界に応援される商売」です。
SNSやFacebook、広告で“とにかく売ろう”“とにかく稼ごう”という念が伝わってくる映像や文章をたまに見ますが、
それを見ると以前アパレル販売をしていた頃を思い出します。
アパレルに勤める前は、
「何故店員はこちらが嫌がっているのに声をかけてくるのだろうか?自分がお客の時嫌だと感じなかったのだろうか?」
と、考えていました。しつこい店員さんがいそうなときは、すぐに回れ右して店から出て、私は首をかしげていました。
しかし、いざアパレルに勤めてみると、
なるほど。なぜあのような状態になっているのか分かりました。
アパレルというのは、1日のお店全体の売り上げノルマが決まっており、その金額を今日の出勤人数で割って、1人1人のノルマが毎日決まっています。
店長が多めの所が多かったです。
そして、必ず人が入店したら声をかけなければなりません。声をかけないと叱られます。そういう規則なのです。
服に興味を持ったら逃がさないようにお声がけしなければ、後から「あの人いけたんじゃない?」と言われてしまいます。
興味があったのに店からお客様が出ていく事になると、これは一部の店側では“逃がした”と言います。
ストックの内容を事細かに覚えている店員は、売れていない古いものを引っ張り出しては、お客様が氣に入った洋服と重ねてみて、セットで売り上げたりなどして、英雄視されたりしていました。
いや、凄いと思います。
確かにいつまでもあっても売り残しになって、物によってはストックの部屋を圧迫することもあるので、そのシリーズを売り上げている人なんかを見ると「凄い能力だ」と思いました。
でも、私にはできない。
ストックを覚えておく能力が著しく欠如していましたし、何より、何かモヤモヤしました。
今から考えると霊視的にそういうのはエネルギーがとても低いです。皆霊感で分かっているのです。
私は営業時間が終わって、売り上げの証明である値札のちぎったタグを数え、まとめて保管場所に入れる時間が好きでもあり、大嫌いでした。
今日積み重ねたものが0になるのが、恐ろしい商売だと思いました。
もっと恐ろしいのは、店員同士の会話に数字ばかり出てくるところです。
もちろん、数字は大切です。
結果が出ないのであればそれは商売ではなく、意味のないものです。
私はタグを見ると買ってくださった方の顔を思い浮かべて、やり取りを思い出します。
「納得して買ってくれたけれど、今後の着心地やまわりからの評判はどうだろうか?」
その後の事と、あの時他の商品を勧めて良かった、または、手にしていた商品を否定して良かった。
そういったものも思い出します。
例えば、
今日来店してくださった1人の女性のお客様。
カゴに入ってた洋服の点数は、インナーとコート1点ずつ。
私が否定した商品は重衣料である、値の張るダウンコート、25,000円。
しかし、手元の売り上げの証明のタグには1,900円税抜きと書かれた1枚のみ。
自分のノルマを考えたらちょっと頼りない数字です。思い返すとこんな感じです。
お客様はコートを着た感じ迷っていました。氣になるところがある様子。私も
『これはシルエットがこの方の身長と合ってないから単体では可愛いけど、
結論から言うと後々氣に入らなくなり、着なくなるだろうから止めた方がいい』
と感じていたので、
「ちょっと丈が長いので、ウエストマークが下がり気味に見えますね。可愛いですけど」
と言うと、お客様は初めて晴れやかな顔をして、「やっぱり!?私もそう思ってた!」とニコニコしてくださった。
そして結果、大満足でインナーだけを買って退店していきました。
もちろん店長には「なぜコートをあの方は買わなかったのか?」と問い詰められました。
そりゃそうですよね。
それだけの値段であれば、お店のノルマ達成が一氣に近づくのですから、大きなことです。多分売り逃したんだと思われたのでしょう。
その当時私は“お客様が兄弟や親族だと思って接する”を心掛けていたので、たとえ店の不利になろうとも信頼を取ろうと思い、それを軸に行動していました。
そうですね、この件が売り逃しだと言われれば正解だと思います。多分押したらあの方は買っていたと思います。でもしなかった。
「売らないと決めた売り逃し」です(笑)
しかし当時はこうも考えていました。
“もしかしたら店長たちベテランがやったらそれでも上手く売れたのかな?”
“私は何か間違っているかな…?”と。
けれど、私の「売らないと決める」は今から考えても正解でした。
大満足で帰ったお客様のその後の行動を考えたら分かります。
「とってもいいお買い物ができた!」と言う充足感。
似合うと自信があるからしょっちゅう着ます。
着てみて褒められればさらにお店を思い出して満足し、“また行こう”“あの店員さんに会おう”と思って、来店してくださいます。
女性はさらにお友達にも良ければおススメしてくださいます。
実際、本当にリピーターが多かったです。
「あなたがいるから来るの」と言ってくださる方もおられました。
よく売れてる店員さんは皆このようなスタンスで、「おススメする商品」と「お勧めしない商品」を決めていましたし、売りつけるような事もせず、ただ一緒に買い物をしているような感じでした。
お店のためにいる存在なのではなく、お客様のためにいる存在でした。
お客様のためにいる存在と自身を定義づけている彼らは、「売らない」と決めています。
その内の1人である私には当時、1,900円と言うタグの値段に信頼が透けて見えました。
セールス、販売、というのは、物を売るのではありません。
良いと思ったものを、役に立つと思ったものを良く知っているので、教えてあげる、という事です。
そして、教えてあげた結果、その方にどんなステキな未来がもたらされるのか?それを想像して提供する事です。
スキルは、そのためのスキルであり、スキルが高いから結果がでるのではありません。
ノルマを達成するのも、
売り上げの事も、
まとめ買いの点数を上げるのも、
全部自分の得だけの事で、お客様には1ミリも関係ありません。
お客様の未来は、1ミリも良くなりません。
販売というのは、誰かに知らない世界を教え、その方の未来の可能性を大きくし、豊かにする事です。
とても尊い仕事です。
そういう行動をする人を神様は応援します。
販売=物を売る
から離れてください。
どうやったらその商品が本当は必要であろう人に魅力的に教える事ができ、そして、その方の未来をステキに変えるお手伝いができるのか?
それこそが四方よしの、神様も味方をする商売です。
「買ってよし」「売ってよし」「世間によし」「宇宙(天)よし」
ぜひ、この寅年はこの四方よしを心掛けて、見えない力を味方にするビジネスをしてみてください。
人が「奇跡」「偶然」という事が、次々と起きていき、あなたのビジネスが、より、上昇していきます。
それでは本日のお話は以上です。
ありがとうございました。
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