家も部屋も「意志」がある

2023年9月23日 2023年9月23日 Tomono

その昔、私が20代後半の頃。

1年か1年半かぐらいの期間、私は祖父と2人で暮らしていました。

祖父は85歳ぐらいだったかと思います。

半介護の状態で過ごしていたのですが、ある日の入院をしたら帰らぬ人となってしまいました。

葬儀も終わり、祖父の家に取り残された私は、仏壇にご飯をあげてからソファーに寝転がりました。

いつも祖父が使っていたソファーです。

そして天井を見ながら、「この家、祖父が設計して、祖父の知り合いが建てたんだよなぁ」とか、「あまりの欠陥住宅に、おばあちゃんが嘆いていたなぁ」、「私が居なくなったら家は取り壊しになるんだよな…」と考えていました。

そして、何となく

「祖父が居た時よりも家が静かな氣がする」
「家も終焉を迎える前の祖父に似た、薄いものを感じる」

と、考えていました。

まだ、スピリチュアルアンチの時でした。

すると、ふと強い文字が頭に浮かびました。

「あなたがいるまでは、護っているからね」

この時は妄想だと思っていました。

でも、そうならいいな…。とも思っていました。

祖父の家は、ウィンチェスター・ミステリー・ハウスではないですが、ちょっと奇妙なつくりをしていて、いかにもオバケが出そうな家でした。

しかし、これが不思議な事に一度も心霊的な事は起きたことがありませんでした。

祖父が愛情を込めて建築を見守ったから、というのもあるでしょう。

私はその家からのメッセージかもしれない言葉を聞いてから、だから心霊的なものも防いで、事故からも家の人を守っていたのかもしれないと思いました。

祖父の家の前は道路になっていて、変な急カーブの立地だったので、よくよく車が事故を起こしていたのです。

しかし、家や車に被害が生じる事は無かったんですね。

約束通り、祖父の建てたお家は私を最後まで守っていてくれました。

これは、一軒家だからというわけではなく、アパートやマンションも同じです。

そして、部屋達は入って欲しい人を選んでいます。

または、相応しくなるように待っていたりもします。

「子供たちの楽しい声が響くような、賑やかな人々を守りたい」
「独身男性がバリバリ仕事をして、どんどん稼ぐ人を守りたい」
「穏やかに時間が必要で、リラックスしたい人を守りたい」

選ぶ基準は様々です。

そして、相応しくなくなると追い出されます。

それは、悪くなっても、良くなっても起こります。

つまり、エネルギーが合うかどうか？なんですね。

なので、物件を選ぶときは急いで決めてはいけないのです。

引っ越しまで時間が無いから…。
ここを今すぐ決めないと無くなるかもしれないから…。

そうやって焦って決めると、波長を感じる事も無く入居する事になり、そして家と噛み合わないまま、心身に、あるいは、運に不都合が生じてくることもあります。

内見は、お互いのお見合いであり、家や部屋との対話です。

これから引っ越しを検討されている方は、急がず慌てず、対話も視野に入れて決めてみてください。