赤ちゃんは聞いている。あなたの心は覚えている。

2023年10月24日 2023年10月24日 Tomono

私は生後二週間からの記憶があります。

それより前の記憶は断片的に少しだけ記憶があります。

胎内も少しあります。

私の記憶で、大人たちはいつもお喋りをしていました。

私はそれを寝転がりながら見ていたのです。

口が動く様子。
笑ったり、調子を変えたり。
それから、食べ物の香り、飲み物の香り。

「何かいつも皆ここで集まってこんな感じになる（会話）なぁ…。何が楽しいんだろう」

と、祖父母の居間に集まって大人たちが話すのを、つまらない半分。

何か起こるのではというワクワクと共に見ていました。

最初は話している内容が分からなくて、口から何か音が出てるぐらいに思っていましたが、大人たちの反応からして分かりあっているのが分かり、それを不思議に思いながら眺めていましたが、ある時から急に分からない事に苛立ちを感じ始めます。

「多分自分も分かるはずなのに、頑張っても分からない…！」

耳をそばだてて、一音一音聞き取る事にしましたが、聞き取れたところで意味が分からずでした。

しかし、ここからが重要なのですが…。

この後暫くすると、単語だけは拾い上げる事が出来、良い単語か悪い単語かだけは分かるようになります。

そこから言葉の真似をし始めるのですが、その前のまだ分からない時。

実は赤ちゃんは言葉は分からないですが、大人がどういう思いでいるかは分かります。

私の場合ですが、ちょっと特殊な環境と言いますか、親戚がいつも大勢集まるような祖父母の家で二歳まで育ちました。

とにかく毎日人がわんさかいます。

そして、その、こう言っては申し訳ないのですが、イジリがあまり品が良くないと言いますか、ちょっと人としてモラルの欠けた事を平気で日常言ってしまう人たちでした。

私はその時々により、傷ついたり、怒ったりしていました。

赤ちゃんは体が未熟なだけで、魂は皆幾度も転生をした事がある立派なものです。

体が発達していないから現世のカタチをまだ認識できていないだけで、奥底では相手のカタチの無い本質が分かり、受け取っています。

「この人は何でそんな事を言うの…？」

「何で生理現象をそんなに笑うの…？酷い…。悲しい」

この時は難しい言葉は分かりません。

しかし、イメージでこのような事を考えています。

多くの方は三歳までの記憶というのは、健全に忘れていきます。

しかし、表立って忘れているようで、実は人は見えないところで覚えています。

その時の思いから何かに拘ったりする事もあります。

特定の誰かを嫌いだったり、好きだったりします。

それは、赤ちゃんの頃の記憶から来ている事もあるのです。

なので私は、個人的には、潜在的に人を小馬鹿にしながら話す人が、表立って誰もそうだと氣付けなくとも、私は当時の思いから敏感に察知して、自然とけん制したりしてしまいがちです。

鑑定の時は仕事なので、深く視て、その人の「それ」が何が原因かが分かったりするので、偏った見方はしていません。

しかし、個人として会った場合、それが直るまでは中々心を開けないかもしれません。

あなたが自然とやっている事、自然に湧いてくる思いというのはこういったところから出てきている可能性もあります。

「なぜこんな事を思ってしまうのだろう」「こうあるべきなのに」と悩んだり、「○○でなければならない」と自分を曲げて頑張ろうとするのではなく、何が本当に自分にとって「快」なのかを考えてみてください。

赤ん坊というのは、天界から地上に降りてきて間もない魂。

ピカピカに輝く神様の分け御霊です。

その赤ん坊の頃に感じた「不快」というのは、実に心に忠実です。

今、大人になった私達は、その「快」「不快」が幸せな人生への道しるべになっている可能性があります。

乗り越えなければならないものは、乗り越えなくてはならないですが、立ち向かわなくて良いものもあります。

自身の湧き上がる「快」「不快」を感じ取ってあげてください。

そして、恐れず自分の中のものを仕分けてみてください。

きっと、見えてくるものがあるはずです。