感謝することができない経営者の末路

2022年8月19日 2022年8月18日 Tomono

霊視経営コンサルタントの友野高広です。
いつもご覧くださいまして、本当にありがとうございます。

今回のテーマは「感謝することができない経営者の末路」です。

感謝の大切さは誰もが理解していることです。

特に私たち日本人は、その大切さを子どもの頃から教わってきています。

ですので、いまさら感謝の大切さを説くのは無意味に感じておりました。

しかし、とある経営者の方からの相談で、その考え方は変わりました。

「私は今の会社を再建する為に、昨年、社長として就任しました。幹部や社員と話し合いをしてきたのですが、その中で課題をみつけたのです。それが感謝というものでした。とにかく感謝ができていない人が社内に多かったのです。ですので、私は朝礼や会議の中で、感謝をすることの意義を話すようにしていたのです。しかし、なかなか、私の真意が社員に伝わらず、私は徐々にこの会社の中で自分の居場所がなくなっていきました。今も何をどうしたらいいのか、それが分からない状態です」

このような相談を受けたのです。

確かに孤立無援の状態で、辛い状況に置かれていることを感じます。

そして、その経営者に対して、守護霊が発したメッセージが印象的だったのを覚えています。

では、守護霊のメッセージはどのようなものだったのでしょうか？

それは、こちらです。

「あなたは社員に感謝ができているでしょうか？」

これです。

この守護霊からのメッセージをその経営者の方に伝えると、なんと、泣き崩れてしまいました。

「そうなんだ・・・分かっていたんだ。俺は社員に感謝なんかしていない。するつもりもない。でも、その自分の本音の氣持ちだけが、社員に伝わってしまっているのは分かっていた・・・」

そのように後悔のような話を言われ始めたのです。

そして、その後に守護霊からは、このようなメッセージが出てきました。

「社員に感謝することを強制するよりも、経営者として喜びを感じてもらえるように工夫をすることです」

それを聞いた、その経営者は、突然、大きな声で、こう叫びました。

「そうか！分かったぞ！それだったんだ！」

その経営者の方には、何か思いあたるところがあったようです。

そして、落ち着かれてから、このような話をされました。

「私がまだ若かった営業マン時代の頃なのですが、その頃に、いい上司に恵まれて、こんなことを教わったのです」

それは、こんな教えだったそうです。

『いいか、俺たち営業マンは、社内や現場で業務を一生懸命にやってくれている人たちがいるからこそ、営業ができるんだ。だからこそ、社内の人たちに喜んでもらうことをするんだ。たとえば、お客様から品質や対応がいいと褒められたら、それを社内にフィードバックするんだ。そうすることで、社内の人たちは喜ぶだろう？それが大事なんだ。それを伝えることによってどうなると思う？もっと褒めてもらいたいって思うものだ。それが人間ってもんなんだよ。だから、俺たち営業は、もっともっと社内に対して、お客様からのお褒めの言葉を伝える義務があるんだ。そうすれば、社内の人たちはお客様に自然と目が向くようになる。そうなると、もっと品質も対応もよくなるんだ。なぜなら、もっと褒めてもらいたいからだよ。そして、お客様に感謝ができるようになる。その仕組みをつくる役目を担っているのが、俺たち営業なんだ』

社内を変えるには、一方的にお客様に感謝をしなさいと言っても、それはできないものです。

なぜなら、そこに至るまでに不足しているものがあるからです。

それが「喜び」です。

喜びを十分に感じていない社員に対して、いきなり、感謝をしなさいと言ったところで、それは無理があるのです。

だからこそ、社内に感謝の文化を根付かせたいのであれば、まずは、社内の人に喜んでもらう必要があります。

その一番の喜びとは、お客様からのお褒めの言葉です。

そして、このお客様からのお褒めの言葉を、社内に一番伝えられるのは誰なのか？

それができるのは、経営者です。

経営者だけなのです。

お客様からのお褒めの言葉というのは、経営者から社員に伝えることが一番の喜びになります。

「皆のおかげで、お客様からこんなにお褒めをいただいた。凄いことです。私は皆を誇りに思います。皆に感謝です。本当にありがとう」

そんな言葉をあなたは社員に伝えられているでしょうか？

これこそが経営者だからこそできる感謝というものです。

あなたが社員に感謝をすることで、それは必ず、社内の風土として根付かせることが可能となります。

それでは本日のお話は以上です。
ありがとうございました。

※今回のご相談のお話は事前に掲載の了承を得ております